

"4ADのおもちゃ箱"と呼ばれたカラフルなエレクトロニクス・サウンドとヒップ・ホップ・カルチャーを飲み込んだシングルが世界中で大ヒットとなったグループのベスト。
カラーボックスはマーティンとスティーヴのヤング兄弟を中心にデビオン・カーリーらと共に1981年ロンドンで結成された。最初っからダンスフロアを意識したサウンド作りを行いデビューを飾るが、しばらくして女性ヴォーカリストのロリータ・グレアムとヤング兄弟のトリオ編成に変わり、当時、英米のクラブ・シーンで大人気だったリミックス・プロデューサー、ポール"グルーチョ"スマイクルと組んで、ダブやヒップホップを積極的に取り入れたカラフルなサウンド展開を聞かせるシングル、アルバムを作り一気に注目を集めるようになる。とくにデビュー・アルバムは、日本の古い広告をコラージュに使ったデザインで、その点でも一部では話題となった(日本盤はジャケットが変えられた)。
初期4ADのグループ、アーティストたちや、ピクシーズらアメリカ勢ともまったく違った音楽性によってレーベルに新しい風を吹き込んでいったグループだが、その最大の成果がやはり4ADから作品を発表していたA.R. Kaneのメンバーやヤング兄弟、そしてDjのクリス・マッキントッシュらによるユニットM/A/R/R/Sとして作ったシングル「Pump Up The Volume」 で、とくに過激なリミックスを収めたものがクラブで大人気となり、アメリカではアトランティックからリリースされてヒットとなるなどM/A/R/R/Sというユニット名は知らなくとも、リフの部分は誰もが知っているほど世界中で大ヒットとなった。また98年にも再発Cdが出された。
このベスト盤では、カラーボックスからM/A/R/R/Sまでの代表的なトラックが収められ、まさに"4ADのおもちゃ箱"と呼ばれたグループのエッセンスが味わえるものとなっている。

