

クラブやダンス・フロアに向けたサウンド作りを展開して4ADのレーベル・イメージを大きく変えた兄弟によるユニットで、ジャマイカ系の女性ヴォーカルが大きな魅力。
1987年にM/A/R/R/Sとして出したシングル「Pump Up The Volume」の世界的な大ヒットで4ADの知名度を上げたのがマーティンとスティーヴのヤング兄弟で、彼らが世に出るきっかけとなったのがカラーボックスであった。
ヴォーカルのデビオン・カーリーらと共に1981年ロンドンで結成され、最初っからダンスフロアを意識したサウンド作りを行ったユニットであったのが他の4ADのアーティストとの大きな違いで、同レーベルの新しい時代を切り開いたとも言える。
デビュー後、しばらくして女性ヴォーカリストのロリータ・グレアムとヤング兄弟のトリオ編成に変わり、当時、英米のクラブ・シーンで大人気だったリミックス・プロデューサー、ポール“グルーチョ”スマイクルと組んで、ダブやヒップホップを積極的に取り入れたカラフルなサウンド展開を聞かせるシングル、アルバムを作り一気に注目を集めるようになる。
とくにデビュー・アルバムは、日本の古い広告をコラージュに使ったデザインで、その点でも一部では話題となった(当時、日本盤が出されたときにはジャケットが変えられた)。
グループが注目を集めたのは、やはり4ADから作品を発表していたA.R. KaneのメンバーやDjのクリス・マッキントッシュらと組んだユニットM/A/R/R/Sとして作ったシングル「Pump Up The Volume」で、とくに過激なリミックスを収めたものがクラブで大人気となり、アメリカではアトランティックからリリースされ、M/A/R/R/Sというユニット名は知らなくとも、リフの部分は誰もが知っているほど世界中で大ヒットとなった。また98年にも再発Cdが出された。
しかしそうしたヒットのエッセンスはカラーボックスのこのデビュー・アルバムにもたっぷりと詰まっており、今聴いても古さを感じさせない一枚だ。
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