

元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバーであり、ストゥージズなどのプロデュースでも知られるジョン・ケイルがベガーズ・バンケットに残した秀作。
ルー・リードと一緒に結成したヴェルヴェット・アンダーグラウンドでの素晴しい作品で知られるジョン・ケイルは1942年ウェールズで生まれている。幼い頃からクラシックを学び、天才といわれ現代音楽を勉強するためにアメリカに留学したが、そこで出会ったのがルー・リードで、二人はヴェルヴェット・アンダーグラウンドを作り、ロック史に残る音楽作りを行う。しかしルーとの確執もあってアルバム二枚でジョンは脱退し、以後、ソロ活動を行いつつ、イギー・ポップのストゥージズやパティ・スミスといった人たちのアルバム・プロデュースを行っている。
ソロ作品もコンスタントに発表してきているが、リプリーズやアイランドなど、さまざまなレーベルと契約を行っているために、作品に比してなかなか一般的な知名度は上がっていかない。本作は85年にベガーズ・バンケットから発表した唯一のアルバムで、のちに作家となるラリー・スローマンと殆どの曲を一緒に書いている。"人工知能"を意味するコンピュータ用語をタイトルに使っているせいもあって、大幅にエレクトロニクス器材を導入して新しいサウンドを聞かせるアルバムで、それまでのイメージを打ち破るような試みがなされた意欲作。「ダイイング・オン・ザ・ヴァイン」や「ブラック・ローズ」など、ファンの間では人気の高い曲も含まれた好アルバム。また同時期に、同じく元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのニコのアルバムもまたベガーズ・バンケットから出されて大きな話題を集めた。
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