

ミスター・バウハウスとしてニュー・ウェイヴ時代を代表する人気者であったピーターのソロ・アーティストとしての魅力を再認識させるベスト。
ベガーズ・バンケット、4ADを語る上で欠かすことのできないグループ、バウハウスのフロントマンであったピーター・マーフィーは1957年ノーザンプトンの生まれ。アート指向の強いパフォーマンスを模索する中でデヴィッド・Jらと出会いバウハウスを結成し、イギリスのニュー・ウェイヴ・シーンをリードする存在となっていく。
とくにピーターのパントマイム、舞踏的な要素を取り入れたステージングは、デビュー当時から大きな評判となり、バウハウスとして成功してからはオーディオ・メーカーの広告キャラクターに起用されるなど、個人としての人気も高まっていった。日本でもその容姿のせいもあってバウハウス時代からカリスマ的な人気を誇っていた。
83年にバウハウス解散後、元ジャパンのミック・カーンと組んだプロジェクト、ダリズ・カーとしてアルバムを発表。その後、85年から本格的なソロ活動を開始し、ファースト・ソロ『Should The World Fail To Fall Apart』を発表する。以後、バウハウス時代のカリスマ的な雰囲気を持ちつつも、新しい音楽性に積極的に挑んだ活動を展開していくが、とくにバウハウスの他の三人が結成したラヴ・アンド・ロケッツがアメリカのカレッジ・ミュージック・シーンでの人気を背景に、一般的な知名度を上げていったのと同様にアメリカの学生層を中心にアピールするライヴ活動を地道に続けることによってアメリカでの人気を確立し、89年の『ディープ』をヒットさせたのだった。
最近ではバウハウスの再結成が大きな話題を集めたが、そこでもまた相変わらずのシアトリカルでしなやかなパフォーマンスを見せてくれている。


