

ピクシーズのサード・アルバム。プロデューサーがスティーヴ・アルビニからギル・ノートンに変わり英インディ・チャート、米CMJチャートで1位を獲得。バンド最大のセールスを記録した。
現在のオルタナティヴ、インディ・ミュージック・シーンに与えた影響が改めて評価され、人気を集めているのがアメリカのボストンで結成されたピクシーズだ。ヴォーカル、ギターのブラック・フランシス(フランク・ブラック)を中心に、ギターのジョーイ・サンチャーゴ、ベースのキム・ディール、ドラムスのデヴィッド・ラヴァリングで活動を始めたグループは、リハーサル・スタジオが同じだったスローイング・ミュージズがイギリスの4ADに認められ、デビューを飾ったことに触発されてデモテープを送り、それがきっかけとなって4ADと契約を結ぶ。
静と動の振幅が激しいサウンド、ブラック・フランシスの書く親しみやすいメロディ、イマジネイションに富んだ歌詞などが高く評価され、アメリカではまったく知られないうちにイギリスでの人気が確立した。当時の先鋭なシーンでは注目の的だったプロデューサー、エンジニアのスティーヴ・アルビニ(ビッグ・ブラック〜シェラック)を起用して作った『サーファー・ローザ』('88)はそれまでのニュー・ウェイヴ系のグループやギター・バンドとは違ったエキセントリックでありながら、キャッチーなアプローチも持ったサウンドで一気にファンの数を広げた。翌89年に『ドリトル』を発表。さらにシングル・ヒットとなった「ディグ・フォー・ファイヤー」を含む本『ボサノバ』を90年に出し、アメリカでも人気を確立していく。


