

バンドの人気絶頂期に発売された4枚目、かつ最後のオリジナル・アルバム。本作リリース後ほどなく、ブラック・フランシスはフランク・ブラック名義でソロ活動を、キム・ディールはザ・ブリーダーズで成功を収めピクシーズは92年末に解散。
現在のオルタナティヴ、インディ・ミュージック・シーンに与えた影響が改めて評価され、人気を集めているのがボストンで結成されたピクシーズだ。ヴォーカル、ギターのブラック・フランシス(フランク・ブラック)を中心に、ギターのジョーイ・サンチャーゴ、ベースのキム・ディール、ドラムスのデヴィッド・ラヴァリングで活動を始めたグループは、リハーサル・スタジオが同じだったスローイング・ミュージズがイギリスの4ADに認められ、デビューを飾ったことに触発されてデモテープを送り、それがきっかけとなって4ADと契約を結ぶ。
静と動の振幅が激しいサウンド、ブラック・フランシスの書く親しみやすいメロディ、イマジネイションに富んだ歌詞などが高く評価され、アメリカではまったく知られないうちにイギリスでの人気が確立した。当時、注目だったスティーヴ・アルビニ(ビッグ・ブラック〜シェラック)をプロデューサーに迎えて作った『サーファー・ローザ』('88)はそれまでのニュー・ウェイヴ系のグループやギター・バンドとは違い、エキセントリックでありながらキャッチーなメロディを前面に出した音で一気にファンの数を広げた。翌89年に『ドリトル』、90年には『ボサノバ』を出し、積極的にツアーを行ったことも影響してアメリカでも人気が爆発していく。しかしこの頃からメンバー関係が不調となり、本『トゥロンプ・ル・モンド(世界を騙せ)』を最後に解散となってしまう。しかし皮肉なことに彼らの評価は解散後の方が高くなっていったのだった。
Beggars Japan ストリート・プロモーター第二期生募集!! 募集期間:2008年9月1日〜9月15日まで

