

オーストラリアで結成され、個性が違ったソング・ライターが生み出すソフトで繊細な音楽性でカルト的な人気を獲得。ベル&セバスチャンなど、影響を受けたグループも多い。
グループは1978年にロバート・フォスターとグラント・マクレナンのデュオでオーストラリアのブレスベンで結成され、ディランやヴェルヴェット・アンダーグラウンドの影響を受けた曲作りでスタートし、徐々に音楽性を固めインディでシングルを発表してデビュー。その後イギリスのニュー・ウェイヴ・シーンの動きに刺激され移住し、本格的な活動を行うようになる。
ロバートとグラントという音楽性も作る曲も違ったソング・ライターの存在によって独自の世界が築かれ、また当時、スコットランド周辺のグループを中心にネオ・アコースティックと呼ばれたギター・サウンドが注目されていたこともあり、その流れにのって評価されたりもした。
このアルバムは1986年に発表されたもので、それまでのグループは作品の評価は高かったもののセールスや契約面では充分な成果が得られず、オーストラリアに帰ったりもしていた。85年に再びイギリスに戻り、改めてベガーズ・バンケットと契約を結びレコーディングに挑んだのがこの『リバティ・ベル・アンド・ザ・ブラック・ダイアモンド・エクスプレス』であり、アルバムは最高の評価を獲得してポピュラーな人気を獲得する。残念ながら89年にいったん解散してしまうが、その後も多くのフォロワーを生み、カルト的な人気は高まる一方で2000年に再結成され、待望の来日公演も2003年には果たしているが、昨年グラント・マクレナンが亡くなってしまう。しかし、時流に流されることのない音楽性を持つグループだけに新しいファンをこれからも獲得していくはずだ。


