

ニュー・ウェイヴ期のリヴァプールに出現したトリオは、その親しみやすいメロディとシャープなサウンドで注目を集め80年代半ばにはアメリカでも大人気となった。
ヴォーカル、ギターのイアン・マクナブを中心にグループが結成されたのは1980年リヴァプールでのことだった。グループ名はSf作家フレデリック・ポールが書いた短編小説のタイトルから取ったもので、パンク〜ニュー・ウェイヴの時代にエコー&ザ・バニーメンらがリードするリヴァプール・シーンで頭角を現わし、自主制作したシングルがインディ・シーンを中心に絶賛を浴び、次にベガーズ傘下のシチュエイション・トゥー・レーベルからシングル「Birds Fly(Whisper To A Scream)」を発表するがそれがイギリス、さらにアメリカのカレッジ・シーンでも大ヒットとなり一躍人気バンドとなる。
その後ベガーズと長期契約を結び、デビュー・アルバムをイギリス、アメリカでヒットさせたものの、そうしたポップなマーケットには馴染めず、セカンド・アルバム以降は地道に内容の充実した作品を作り続け高い評価を得ていった。日本にも86年には初来日を果たし、しっかりとしたパフォーマンスを繰り広げてくれファンを満足させたのだった。以後のアルバム作りではライトニング・シーズのイアン・ブロウディをプロデュースに迎えたり、88年からはビートルズのリンゴ・スターの息子、ザック・スターキーが加入するなど、新旧のリヴァプール人脈のつながり、広がりを見せてくれたりもしたが、音楽的にもこの土地のグループらしい美しいメロディと引き締まったサウンドによって好アルバムを作り続けた。
残念ながらグループは90年に活動停止、中心人物だったイアン・マクナブはソロ活動に移り、のちに念願だったニール・ヤングとのプレイで知られるクレイジーホースとレコーディングしたり来日公演を行ったりと精力的に活動を続けている。

