

元レマ・レマのメンバーらによって結成された4ADの最古参バンドの一つ。プリミティヴなビートとエレクトロニクスを合わせ持ったニュー・ウェイヴ・サウンドが魅力。
ザ・ウルフガング・プレスが結成されたのは1983年ロンドンでのこと。4AD初の12”シングルを出してポスト・パンク・シーンで大いに注目を集めたレマ・レマのマイケル・アレン(ヴォーカル)、マーク・コックス(キーボード)らが、やはり4ADからレコードを出していたイン・カメラのギタリスト、アンドリュー・グレイと結成したもの。レマ・レマはプリミティヴなビートに混沌としたサウンドを混ぜ合わせることでアンダーグラウンド・シーンで人気が高まったところで、あっさりとマイケルらの脱退で解散。そのマイケルとマークらが新たに結成したのが、4ADからアルバムも出したマスだったがこれもアルバム一枚で解散となり、次に作られたのがザ・ウルフガング・プレスというわけだ。
すでにクラブ・シーンではキャリアを積んできたメンバー等によるグループだけにサウンドそのものの完成度は高かったが、それをさらにもう一段、引き上げることになったのがプロデューサーをつとめたコクトー・ツィンズのロビン・ガスリーだった。
当時のコクトー・ツィンズはインディ・シーンで最大の注目株であり、そのサウンドは多くのバンド、ミュージシャンが影響を受けていただけに、このザ・ウルフガング・プレスのデビュー・アルバムもまた人気を集めた。以後、84年からは立て続けに3枚の12”シングルを出したり、マイケルらは4ADオール・スターズとなったプロジェクト、ディス・モータル・コイルに参加するなど、活動を活発化していくのだった。裏4ADの中心となるグループがザ・ウルフガング・プレスと言ってもいいだろう。


