

日本と4ADを最初につないだ日本発の歴史的な編集盤。初期のレアなアーティストたちのトラックはニュー・ウェイヴの時代ならではのサウンドをいまも伝えてくれている。
初期の4ADを代表するコンピレイション・アルバムであり、発表の原点になったのは日本からの提案だった。スタートしたばかりのインディペンデント・レーベルながら可能性の大きなアーティストたちが次々と出現し、刺激的なシングルを発表していたレーベルの存在を何とか知らせたいと監修者自身が選曲、編集し、4AD側に提案して具体化したもので、レーベルをスタートさせたばかりだった彼らも全面的に協力してくれた。その象徴が英国側に依頼したジャケット・デザインで、その後、多くの傑作ジャケットを作り上げる23エンヴェロップ(ヴォーン・オリヴァー)の最初の作品でもあった。
バースデイ・パーティー、レマ・レマ、ザ・ザ、モダーン・イングリッシュらが収められオリジナル・アナログ盤は82年にリリースされたが日本のみの発売であったために、その後、イギリスのファンの間でコレクターズ・アイテムとして高価な値段で取引されることとなった。
97年になってようやくCD化されたものの、メール・オーダーのみの販売というイレギラーな形で、いまだにレーベルのなかでもやや変ったものとして存在しているところが面白い。アナログ時代とは選曲、曲順も若干変わっているがバースデイ・パーティーに始まり、サイコティック・タンクス、レマ・レマ、イン・カメラ、バウハウス、マス、モダーン・イングリッシュ、ザ・ザ、ザ・パスト・セヴン・デイズといった初期4ADを彩った個性的なアーティストたちのレアな楽曲を中心にまとめられており、いまもその価値を落としてはいない。


